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第161期(2019年度)の業績

井上 善雄

2019年度(2020年3月期)の当社グループの業績は、当期立ち上げ新製品の売上が大幅に伸長し業績に寄与したものの、既存製品の販売が年度を通じて低調に推移し、挽回を期した第4四半期(1月~3月)に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う中国製造拠点の操業一時停止や主要市場での行動制限、ロックダウン等により、事業活動に制限を受け、大幅な減収減益となりました。

当社グループの事業ごとの状況については、市場縮小が進む既存製品を抱える機能紙事業では、積極的な拡販活動を展開するとともに、原価低減活動を強力に推進したことにより利益率の改善が進みました。一方、トナー事業においては、販売拠点における拡販活動に鋭意努め、販売数量は前年同期とほぼ同水準を維持したものの、市場全体に広がった価格競争の激化や為替レートが前期に比べ円高に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う影響もあり販売金額は減少しました。また、電子材料事業においても、半導体市況に回復の兆しが見られたものの、関連部材が使われる業界に感染症拡大影響が見られ受注回復までには至っておりません。

これらの結果、売上高は、前年同期と比べ24億4千4百万円減収の309億9千5百万円(前期比7.3%減)となりました。

利益面では、全社を挙げたコスト削減施策や生産性向上に努めたものの、減収影響や前期の積極投資による固定費増加などもあり、営業利益は6千4百万円の損失(前年同期は6億7千2百万円の利益)となり、経常利益は1億4千6百万円の損失(前年同期は6億7千4百万円の利益)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、これまで持分法適用関連会社であった昌栄印刷株式会社の株式を追加取得し、年度末に連結子会社化したことに伴う特別利益及び特別損失を計上したことなどにより5億1千万円の利益計上(前年同期は20億3千2百万円の損失)となりました。

第162期(2020年度)の展望

当社グループの2020年度(2021年3月期)につきましては、昌栄印刷株式会社の子会社化による収益向上が期待出来る一方で、新型コロナウイルス影響による消費の落ち込みや生産活動の停滞など、国内外で経済の減速が大きくなることが懸念されております。この様な状況下、第162期の業績予想の試算にあたっては、現時点では合理的に算定することが困難なため、業績予想は未定といたします。

先行きの不透明感が強い状況ではございますが、今後、固定費の削減を含めた収益改善策を実施することにより早期に営業黒字に復帰すると共に、昌栄印刷株式会社を加えたグループ全体のシナジー追求と、各事業で手掛けている新製品の市場投入(特に電子材料事業において「第5世代移動通信システム(5G)」関連に注力)をさらに加速し、成長軌道への回帰を目指してまいります。

配当について

当社は、中期的視点に立って着実に株主価値を向上させることを目標としており、株主に対する適正な利益還元を経営の最重要課題として位置づけ、配当につきましては、安定的な配当を継続実施していくことを基本方針としつつ、連結及び単体業績水準と、内部留保の確保や財務体質の強化等を総合的に勘案して、機動的に決定してまいります。しかしながら、当期におきましては、業績を鑑みて、誠に遺憾ではございますが、期末配当金を無配とすることといたしました。

株主の皆様には深くお詫び申しあげるとともに、可能な限り早期に復配できるよう努めてまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申しあげます。

代表取締役社長
井上善雄
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